今回はTOEICリスニング各セクションでどのような傾向の問題が出題されているのか、またそこで得点できる英語力の身に付け方をできるだけ具体的に書いてみたいと思う。
まずは問題内容の概略から。
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リスニング
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(35分) |
Part I |
写真描写問題 |
20問 |
Part II |
応答問題
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30問 |
Part III |
会話問題
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30問 |
Part IV |
説明文問題
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20問 |
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計 |
100問
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まあ、もうこれくらいのことは皆さんご存知だろう。
ではそれぞれのパートを見ていくことにしよう。
Part
I (写真描写問題)
[出題形式]
問題用紙にある写真を見ながら4つの英文を聞き、一番適切に写真を描写している英文を選ぶ。
(音声)
(A) They’re taking notes.
(B) They’re filling out the forms with pens.
(C) They’re seated at a long
table.
(D) They’re holding coffee cups.
[出題傾向]
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写真は人物が写っているもの(一人から、複数)と情景写真の2つに大別。比重は人物写真のほうが多い。
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人物が乗り物(バス、電車、フェリーなど)に乗り降りしている写真やオフィスで会議や電話、コピーをとっている情景などがよく使われる。
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写っている人、物そのものを表す単語を使ってはいても、動作が異なっていたり、動作はあっているが目的語が違っていたり、写真からは判断できない単語を入れたりしているので要注意。写真に写っているものの単語が聞こえたからといって、安易に選ばない。多くはひっかけの場合が多い。
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また、写っているものと似た音の単語を使ったり、複数の意味を持つ単語でひっかけようとする場合もある。例 bookは
「本」という名詞と「予約する」という動詞changeは
「小銭」という名詞と「変える、変わる」という動詞。
[解法のポイント]
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聞いてすぐわかる素直な問題も多いが、引っかけの選択肢に惑わされない。
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写真に写っているものの単語が聞こえたからといって、安易に選ばない。
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みんなが間違える問題には、言い換えを使ったものが多い。
写真にcar(車
)が写っていても、正解はこれをvehicle(乗り物
)という具合に別の表現を使っているようなケース。
[学習アドバイス]
日常の身の回りの動作・情景が英語で表現できるか、また聞いて理解できるかを試している。従って、日ごろから日常的な描写表現の持ち駒を増やすことが大切。
そこで今ここで
、ちょっとどれくらい持ち駒をもっているのかミニテスト。
日本語を参考に空欄にはどんな単語が入るだろうか。いずれもTOEIC
Part
I
で頻出している表現。
それでは正解。
正解
Motorcycles are ( lined )(
up ) in a row.
Boxes are being ( stacked ) in the truck.
Some items are ( on )( display ) outside.
The clock tower ( overlooks ) the ocean.
Passengers are ( boarding ) the plane.
The woman is ( sweeping ) the street with a broom.
The man is ( in )( the )( middle )( of )a phone
conversation.
The waiter is ( setting ) the
table.
どれぐらいできただろう?
普段からの学習方法としては、市販されているTOEICの問題集を購入してPart
Iの問題をただ解くだけでなく、使われている例文を参考書として文ごと音声とともに覚えていくといい。具体的な教材としては、近年はどれも質的に
良くなってきているので自分が感覚的に使い心地のよさそうなものを選ぶのがベスト。敢えてあげると以下のものがお薦め。
@ 『TOEIC®Test「正解」が見える』
キム・デギュン 著 講談社インターナショナル
A 『TOEIC®テスト 出まくりキーフレーズ』
武藤克彦 早川幸治 高橋基治著
コスモピア株式会社
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特に@の後ろp297以降に載っている「Part
I に出る核心語彙 100選」などはぜひ覚えて
おきたい。とくにIP受験者には有効。 |